《journal》

毎日一枚の写真と言葉を連ねる、日報のようなもの。毎日更新したり、しなかったり…

日々、上書き上書きしていきます。


9/4 fri.

9/18(金)から京都のgalleryMainでのグループ展が始まります。

この状況下において、まだまだ「是非お越しください」とは言えませんが、ウィルス感染予防・拡散防止には注意を払い、週末などにはギャラリーに在廊できたらと考えています。

昨年はフェアへの参加が続いて、こうした展示はWACOAL STUDYHALL KYOTOでの個展以来二年ぶりです。

今回は、現在制作中の新しいシリーズの中から新作四点を展示予定。

前作のアイスランドの教会を撮影したシリーズ『samskeyti』から、より宗教色の強い写真となっていますが、作品の核となるのは「宗教」ではなく、祈りと現実の間にある隔たりや生の矛盾を問うことのように思います。

そうした問いに、いつか答えが出るとは思えませんが、その問題から目をそらさないでいることが、わたしにとって作品をつくるという行為に繋がっていくのかもしれません。

けれど、新しい作品を出すことは、いつもものすごく緊張します。

今回のグループ展を機会に、いつかの個展での発表に向けて、なにか新しい気づきがあれば。

またこの展覧会では、各作家のポートフォリオも併せてご覧いただくことができます。

わたしは『samskeyti』から、これまでに発表することのなかった写真を中心に新しい一冊を制作しています。

撮影期間から数えると、もう五年もの時間が経過した作品ではありますが、『samskeyti』はこれからも手をかけていきたい自身にとって重要なシリーズです。

誰にも頼まれていないのに九年ぶりに作品を発表する場へ戻り、今年で四年の時間が過ぎました。

この四年で、わたしは若い頃には味わうことのできなかったはかなさとかけがえのなさを感じてきたように思います。

いとおしい日々の連なりと制作へ向き合うふたつの時間の中で、これからもわたしは目には見えない心の価値を見つめ続けていけたら…

永遠ではない時間の中で確実に歳を重ね、目元のシワを時折気にしたりもしながら、かすかに進んでいく運命を信じ続けています。


7/20 mon.

朝が、夏になった。

勢いよく鳴く蝉の声とゴーヤのカーテンをすり抜けてくる窓辺の光。

同じくらいに目が覚めて、「おはよう」よりも先に「夏だね」と声が出る。

目が覚めてベッドから出るまでの、朝のたった数分間の感覚。この世界で二番目に好きかもしれない時間。

珈琲が香る横でフレンチトーストを焼き、haruka nakamura feat.LUCAの『Helios』を聴く。

パソコンを開くと、今は心の友のような懐かしい恋人が届けてくれるメッセージ。庭のクワイの花と公園で息子と遊ぶ瑞々しい様子が綴られている。

以前教えてもらったヨーロッパの小さな街をGoogleマップで辿って、遠くの思い出に想いを馳せる。

洗濯機が稼働する音は年を重ねるごとに大きくなり、いつものどこにでもあるような日曜日。

「そう言えばこの間、アメリカ国旗がプリントされた服を着せられた柴犬を見たよ」

「今年は和久傳ノ森へ行きたいな

「いつも服のどこかに歯磨き粉飛ばしてるよね」

「うちも虫あみを買わなくちゃね」

今年も庭の百日紅の花は綺麗に色付いて、駅前の喫茶店にはかき氷ののぼり旗が揺れる。

スーパーマーケットの冷房が心地よくなり意味もなく同じ通路を何往復もしたりして、去年と変わらない、今年も来年も、また同じような夏。

レジに並ぶ列はとても長くて、世界はこんなにも多くの人で溢れているのに、わたしたちはかなしいくらいひとりぼっち。

またあなたには会えなかった。

あなたは、どこでなにをしていますか。


6/25 thu.

平成生まれから聞いた、メリット、リスク、ベネフィット…

そんなことなど考えずに、いつも気持ちがどこに向いているかで行動してきたから、だから、わたしは駄目なのか。。。

いつかケンちゃんも言っていた、「どうしてヨシダさんは、0か100しかないんですか。大事なのは、その間です」。

わたしは、大事なこと、かなり見落としてきたのかも。

最近、UAとかビームスで見かけるTシャツがかっこよくて、ずっと観る機会のなかった映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』を観てみた。

トム・ハンクスの演技はチャーミングだったけれど、この映画がなぜ名作と言われているのかはいまいちわからなくて、「なげーな」とか言いながらキャラメルコーンをかじってばかりいた。だけど、お母さんが言っていた「神がお前に与えたもので、ベストを尽くすのよ」という言葉。そうかー、と思う。与えられなかったものじゃなくて、与えられたものを、きちんと見つめていかなくてはいけない。わかってはいても、なかなか難しいけれど。

いつも隣の芝は青々しくて、ナイモノネダリをしてしまう…


2020